ラジオジ

スペシャルゲストのEPIGONENさんによる昨年リバイバル上映された過去の名作映画の中でおすすめの3本をご紹介頂きました。
「羅生門スタイルの名作が！」今回はその前編！
知れば奥深いリバイバル上映の世界。是非お聞きください！

2019年はリバイバル上映が充実していた

• 新コンテンツがヒットしにくい
• ストリーミング・データベース
• 文化（Stranger Things,Future Funkなど世界的な動き）

『去年マリエンバートで』4Kデジタル・リマスター版

去年マリエンバートで 4Kデジタル修復版 [Blu-ray]

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KADOKAWA / 角川書店 (2019-07-05)
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あらすじ：主人公の男Xは、女Aと再会する。Xは去年マリエンバートで会ったと語りかけるのだが、Aは記憶
していない。しかし、AはXの話を聞く内に、おぼろげな記憶を取り戻していく

• 製作：1961年（フランス・イタリア）
• 監督：アラン・レネ…ヌーヴェル・ヴァーグの巨匠
• 脚本：アラン・ロブ＝グリエ…ヌーヴォー・ロマンの旗手
• 出演：デルフィーヌ・セイリグ、ジョルジョ・アルベルタッツィ他
• ヴェネチア国際映画祭金獅子賞（1961）

すごいポイントその１　「わけわからない」がすごい

• カンヌ映画祭に出品するが審査員に「対象とする観客が少なすぎる」と出品を拒否される
• あまりの難解さについて、脚本のアラン・ロブ＝グリエ自身がジョークにしていた「パリで泥棒が捕まった。警察で泥棒はアリバイを主張した。

ー映画を観ていました。
ー何という映画だ？
ー『去年マリエンバートで』。
ーでは、筋を言ってみろ。
泥棒は絶句。アリバイはくずれた」

すごいポイントその2　「語り手が複数」がすごい

複数の語り手が混在しながら、同時に物語が進行していく

「語り手が複数」がすごい
ダイヤグラムシートを用意して脚本を完成

『羅生門』（藪の中）に影響された

羅生門　デジタル完全版

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